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映画の感動をお約束します。『スリー・ビルボード』『祈りの幕が下りる時』

2017.12.26

スリー・ビルボード 祈りの幕が下りる時

(C)2017 Twentieth Century Fox Film Corporation   (C)2018 映画「祈りの幕が下りる時」製作委員会

 『スリー・ビルボード』公式サイト  『祈りの幕が下りる時』公式サイト

 

 お正月映画はほぼ期待通りの大ヒットスタートになっています。『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』は、ほぼ前作と同じで100億は行こうかという勢いですし、『DESTINY 鎌倉ものがたり』は観た人の評価も高く、30億円は確実に超える勢いです。『8年越しの花嫁 奇跡の実話』もクチコミがきいていて、息の長いヒットになっています。

 

 新春第2弾は、今年は息を呑む質の高さです。イチオシは八戸・盛岡・山形・福島で2月1日(木)公開の『スリー・ビルボード』。トロント国際映画祭で観客賞を受賞して、アカデミー賞に一番近い映画かと思います。同時期に開催されたベネチア国際映画祭では脚本賞も受賞していて、これぞ重量級の本物の映画です。舞台はミズーリ州の田舎町。娘を殺された母親が、捜査が進まないことに憤慨して警察を非難する看板を出したことで、小さな町に巻き起こる波紋を描いています。波風を立てることに反発する住民たちが多く、母親は次第に孤立していきますが、しかし中にはキラリと光るサムライや、味のある人たちもいて、笑いながら観れるのに、結末は予想もできないところへと転回していきます。この映画の衝撃と感動は絶品です。

 

 日本映画のイチオシは盛岡・山形・東根・福島・那須塩原で1月27日(土)公開の『祈りの幕が下りる時』。東野圭吾原作の「新参者」シリーズの最終作ですが、娯楽映画と片付けるわけにはいかない、感動の泣けるミステリーなのです。前作を観ていなくても泣ける、シリーズの中でもピカイチの感動巨編です。

 

 イチオシはこの2本ですが、盛岡・山形・那須塩原で1月20日(土)公開の『嘘を愛する女』も捨てがたい魅力のある映画です。同居していた男が、実は名前も勤務先も前歴もすべて嘘だったという、ある新聞記事からヒントを得て作られたフィクションですが、主演の長澤まさみの役者としての代表作だと呼べる傑作です。観終わった後、私たちが生きている現実社会の不確実さに呆然とすることになります。

 

 1月5日(金)公開の『キングスマン:ゴールデン・サークル』は、1作目があまりに面白く、大当たりしたので、なんと死んだ主人公を生き返らせて2作目を作ってしまいました。キレッキレの超絶アクションは今作も健在どころか、パワーアップしています。

 1月19日(金)公開の『ジオストーム』、1月27日(土)公開の『ダークタワー』どちらも水準以上の娯楽作で楽しめました。こういう作品が続くと、外国映画の復活の手応えが感じられます。

 

 アート系、単館系も、割合早い時期に上映される作品が増えて、喜ばしいことです。

 『彼女がその名を知らない鳥たち』は、登場人物たちがとんでもない悪人か、どうしようもないダメ人間ばかりという映画で、よくぞこの役を引き受けたと思える蒼井優と阿部サダヲの演技の凄さに圧倒されます。

 『KUBO/クボ 二本の弦の秘密』は、海外の作家による日本文化の考察のような不思議な映画です。素晴らしい感動作です。オススメします。

 『花筐/HANAGATAMI』は、大林宣彦監督の人生の集大成と呼ぶにふさわしい映画です。

 『勝手にふるえてろ』は、若者向けの暴走ラブコメディです。

 

 さて、いよいよ2018年です。フォーラムを創った根本のこだわりは、地方都市にいても年間100本以上観る本物の映画ファンを増やし、豊かな映画状況を作りたいというものです。映画を楽しみながら、私たちの人生をかけた挑戦をご支援ください。

 来年も映画とともにあらんことを!

2017.12.25

フォーラムシネマネットワーク 代表 長澤裕二

 

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