メッセージ from フォーラム
『シェイプ・オブ・ウォーター』『リメンバー・ミー』『ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書』『ブラックパンサー』
2018.2.21
『シェイプ・オブ・ウォーター』公式サイト 『リメンバー・ミー』公式サイト
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アカデミー賞の発表がいよいよ再来週の月曜日と迫ってまいりましたが、最多13部門ノミネートとなった『シェイプ・オブ・ウォーター』の上映が3月1日(木)から、フォーラム全地区で始まります。娯楽大作でもないのにフォーラム全地区での同発上映が実現したのは、こんなふうに観る人の心に刺さる映画こそ、熱いファンに支えられているフォーラムにピッタリだ!と映画配給会社からの評価も高まって実現したものだと、うれしく思います。アカデミー賞をいくつ受賞できるかはまだわかりませんが、観たら忘れられない映画になることは間違いなしです。今月イチオシ映画の1本としておすすめします。
3月16日(金)から、これもフォーラム全地区で上映が始まる『リメンバー・ミー』(同時上映『アナと雪の女王/家族の思い出』)は、娯楽大作でありながら、観る人の心を暖めてくれる傑作です。舞台はメキシコですが、死後の世界観が日本人にもピッタリくる不思議な映画です。実は3月はおすすめしたい映画が多すぎるくらいあるのですが、これはその中でも大本命というところでしょうか。2度3度と観たくなる映画です。絶品です。
3月の3本目は3月30日(金)からフォーラム全地区で上映する『ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書』です。「合衆国におけるベトナム政策決定の歴史」という文書ですが、歴代大統領がいかに国民を欺きながら政策を行ってきたかを調査した内部文書です。ニューヨーク・タイムズがスクープして、ニクソン大統領が記事の差し止め命令を連邦裁判所に要求する中、憲法に保証された報道の自由を守るべくワシントン・ポストが社運をかけて追随報道し、さらに多くの新聞社が行動を共にした実話を描いた映画です。メリル・ストリープもトム・ハンクスもとてもいい役を演じています。おすすめです。
さて、ここまで書いたところで『ブラックパンサー』の試写を観ました。圧倒的に面白い!最近のマーベル映画はあなどれないのですが、今回のヒーロー像も全く新しい!娯楽映画のワクを超えたところでおすすめします。アメリカでは歴代5位スタートというとんでもない大ヒットになっています。
日本映画のイチオシは3月10日(土)公開の『坂道のアポロン』です。1960年代に青春時代を送った人々のノスタルジーをかき立てる傑作です。あの時代は長崎の田舎も、山形の田舎も一緒だったんだなあと、同時代人として妙に納得してしまいましたが、青春映画ですから、青春を経験したことがある人ならどなたにもビシバシくる映画だと思います。
日本映画の2本目は、こちらも3月10日(土)公開の『去年の冬、きみと別れ』です。普通のサスペンス映画と思って観たのですが、妙にねばりつく映画です。
3本目は3月17日(土)公開の『ちはやふるー結びー』です。シリーズ完結編ですが、キャストたちの成長がとても鮮やかな、なかなかいい仕上がりになっています。
この間、アカデミー賞のノミネート作品をたくさん観ました。しかし、一番心に残っているのは最初に観た『スリー・ビルボード』です。作品賞、脚本賞、主演女優賞、助演男優賞は取れて当然の作品レベルです。映画ファンを自認するなら決して見逃さないでください。2018年の必見映画です。
2018.2.21
フォーラムシネマネットワーク 代表 長澤裕二
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