歌うことでしか“声”を出せない住所不定の路上ミュージシャン・キリエ、姿を消したフィアンセを捜し続ける青年・夏彦、傷ついた人々に寄り添う教師・フミ、キリエのマネージャーを自称する謎めいた女性・イッコ。石巻、大阪、帯広、東京を舞台に数奇な運命で結ばれた4人が、別れと出逢いを繰り返しながら、それぞれの人生が交差し奏でる“讃歌(うた)”。13年に及ぶ魂の救済を見つめたこの物語は、スクリーンを越えて“貴方”の心と共振し、かけがえのない質量を遺す。岩井俊二監督と音楽家の小林武史がタッグを組み、2023年6月に解散した「BiSH」のメンバーであるアイナ・ジ・エンドが主演を務めた音楽映画。