お知らせ
トピック
2019.11.19
米国賞レースが開幕!
今年の洋画も傑作揃いです
FORUM SELECTION
今年は米国アカデミー賞授賞式が例年よりひと月ほど早く、2月9日に開催されることになりました。米国TV局が夏のオリンピック中継を組むために様々なスポーツイベントが前倒しになり、アカデミー賞の日程もその影響を受けたとか。廻り廻って、アカデミー賞にノミネートされそうな見ごたえのある洋画の日本公開がすでに始まっていますので、一挙にご紹介したいと思います。
まずは公開中作品から。ディカプリオとブラッド・ピットの超豪華共演で、タランティーノ監督がハリウッド黄金時代の光と闇を描いた『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』。11月29日からはフォーラム仙台で10分拡大版のエクステンデッド・カットを上映します。そして、ヴェネチア映画祭金獅子賞受賞作にして世界的な大ヒットを果たした『ジョーカー』は、主演のホアキン・フェニックスが主演男優賞の大本命です。
『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』
監督:クエンティン・タランティーノ
ネットフリックスが配信に先駆けて劇場公開する『アイリッシュマン』(11月15日)はマーティン・スコセッシ監督、ロバート・デ・ニーロ主演。巨額の製作費をかけ、実在の殺し屋が見たアメリカの裏社会を50年のスパンで描く、3時間半の贅沢なギャング映画です。
『アイリッシュマン』
監督:マーティン・スコセッシ
もう1本ネットフリックスから。スカーレット・ヨハンソンとアダム・ドライバー主演作、ノア・バームバック監督の自伝的な離婚劇『マリッジ・ストーリー』(11月29日)もとても評判が高く、『アイリッシュマン』と共に前回の『ROMA/ローマ』のようにアカデミー賞を席巻する可能性が大です。ぜひスクリーンでご覧ください。
『マリッジ・ストーリー』
監督:ノア・バームバック
年明けの先陣を切るのは『フォードvsフェラーリ』(1月10日)。クリスチャン・ベールとマット・デイモンのW主演で、60年代、ル・マン24時間耐久レースで絶対王者だったフェラーリに、弱小のフォードがプライドをかけて下町ロケットさながらの戦いを挑む実話です。
『フォードvsフェラーリ』
監督:ジェームズ・マンゴールド
(C)2019 Twentieth Century Fox Film Corporation
サム・メンデス監督が第1次世界大戦を舞台に、1600人の兵士の命がかかった伝令を持って、前線めがけて戦場をひた走る若きイギリス兵を描いた『1917(原題)』(2月21日)。兵士に密着したカメラワークがワンショット風で、観客も一緒に弾丸飛び交う戦場を駆け抜けるような手法が話題を呼んでいます。
『1917(原題)』
監督:サム・メンデス
(C) 2019 Universal Pictures and Storyteller Distribution Co., LLC. All Rights Reserved.
アカデミー賞に最も近いと言われるトロント映画祭で、観客賞(最高賞)を受賞したのは『ジョジョ・ラビット』。第2次世界大戦中ナチ支配下のドイツに生きる10歳の少年を主人公に、めくるめく展開と絶妙なユーモアで観客をつかんで離さない傑作です。
『ジョジョ・ラビット』
監督:タイカ・ワイティティ
(C)2019 Twentieth Century Fox
アメリカFOXニュースの女性キャスターたちが、創始者を相手取って起こしたセクハラ訴訟。その衝撃の裏側を描いた『BOMBSHELL(原題)』は、シャリーズ・セロン、ニコール・キッドマン、マーゴット・ロビーと演技派女優の揃い踏みで女優賞に期待がかかります。
47歳でこの世を去った伝説のミュージカル女優、ジュディ・ガーランドの波乱万丈の人生を描いた『ジュディ 虹の彼方に』(3月6日)は、レネー・ゼルウィガーが外見も歌声も本人と見まがうほどの見事な役作りで挑み、主演女優賞の大本命です。
『ジュディ 虹の彼方に』
監督:ルパート・グールド
(C)Pathe Productions Limited and British Broadcasting Corporation 2019
外国語映画賞が確実視されていて、さらに本選にも絡むと言われている韓国のポン・ジュノ監督作『パラサイト 半地下の家族』は、お金持ちの豪邸に寄生する一家を通して階級格差を痛烈に批判し、カンヌ最高賞を受賞しています。
『パラサイト 半地下の家族』
監督:ポン・ジュノ
(C)2019 CJ ENM CORPORATION, BARUNSON E&A ALL RIGHTS RESERVED
それから、米国公開が年の瀬でアカデミー賞にすべり込みエントリーとなる話題作が2本あります。まもなく90歳を迎える巨匠クリント・イーストウッド監督の新作『リチャード・ジュエル』(1月17日)。96年アトランタ五輪で爆発物を発見した警備員が、多くの命を救った英雄から一転、容疑者として逮捕されてしまう実話です。
もう1本は、『レ・ミゼラブル』のトム・フーバー監督が手掛ける名作ミュージカルの映画化、『キャッツ』(1月24日)。一流のキャスト・スタッフによって、音楽・ダンス・映像・美術、どこをとっても画期的で魔法がかった映画に仕上がることは間違いありません。
『キャッツ』
監督:トム・フーパー
(C)2019 Universal Pictures. All Rights Reserved.
毎年のことながら、ハリウッドの各スタジオが一番の自信作を世に放つ、映画ファンにはたまらない季節がやってきます。1 本でも多く、ぜひスクリーンでご堪能下さい。
(フォーラムシネマネットワーク 番組編成 長澤綾)
*文中の公開日は全国初日です。
最近のお知らせ
イベント
2024.12.6
1/5(日)『どうすればよかったか?』藤野知明監督 舞台挨拶付き上映
お知らせ
2024.12.5
12/6(金)~『Vaundy LIVE in London』『狼が羊に恋をするとき』ご入場者プレゼント
お知らせ
2024.12.3
12/6(金)~1/2(木)上映スケジュール
お知らせ
2024.12.2
12/27(金)~1/2(木) 『ヴィタール』20周年×『バレット・バレエ』25周年×【フォーラム仙台】25周年 記念特集上映
お知らせ