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2020.1.31
謎解きだけじゃない、ハイセンスな現代版ミステリー
『ナイブズ・アウト 名探偵と刃の館の秘密』
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インディーズ映画界から、超大作『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』の脚本・監督にまで上り詰めた時代の旗手ライアン・ジョンソンが、アガサ・クリスティを現代版にアップデートしたかのようなオリジナルミステリーで世界を沸かせています。「大富豪の謎の死」「全員容疑者」「匿名の依頼を受けた名探偵」というミステリー定番の設定でありながら、全く先の読めないジェットコースター級の面白さ。ロッテントマトでは驚異の満足度96%というのもうなずけます。また、世界的な大ヒットにより続編の製作が既に決まったとか。
舞台はニューヨーク郊外の大豪邸。世界的ミステリー作家として巨額の富を築いたハーラン・スロンビーは、家族と共に85歳の誕生日を祝った翌朝、遺体で発見されます。果たしてこれは自殺か他殺か? 警察と共に捜査に乗り出したのは、何者かに匿名の依頼を受けた南部訛りの名探偵、ブノワ・ブラン (ダニエル・クレイグ) です。居合わせた家族は全員が秘密を抱えていて、やがて遺産相続を巡って欲望むき出しのバトルが勃発。そんな中、名探偵ブランは驚異的な推理力と真実への執着心で、仕掛けられた謎を次々に解いていくのです。
謎解きの面白さに加えて、濃すぎる登場人物たちを演じる豪華キャストの弾けっぷりも見どころのひとつです。特に、真面目すぎるキャプテン・アメリカ役で優等生が板についているクリス・エヴァンスが一転、一族の嫌われ者を嬉々として演じ、悪態をつきまくるシーンでは試写室が大爆笑の渦に包まれました。スロンビー一家の大人達は未熟でありながら、それが現代社会の道徳観を象徴しているようで、どこか憎めません。
監督・脚本のライアン・ジョンソンは、ミステリーという古典ジャンルに敬意を払いつつも新境地を開拓し、見事アカデミー賞脚本賞にノミネートされました。本編のラストでは、伏線を鮮やかに回収していく快感と感動が待っています。鑑賞後は周りの人に薦めたくなること必至です。でもネタバレは厳禁ですよ!
(フォーラムシネマネットワーク番組編成 長澤 綾)
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