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2018.3.20

アカデミー賞授賞式の真価

FORUM ESSAY

 

 

 昨年の授賞式では、作品賞を間違えて発表するという大失態がありましたが、今年はそれをジョークにして大いに盛り上がるという、転んでもただでは起きないアカデミー賞です。間違えた当人たちである『俺たちに明日はない』のコンビ、ウォーレン・ベイティとフェイ・ダナウェイが今年も作品賞のプレゼンターを務め、作品賞授与のリベンジをするという何とも粋な計らいもありました。

 

 前々回は「白すぎるオスカー」と人種の偏りを批判され、黒人俳優が授賞式をボイコットする騒ぎにまで発展しましたが、翌年には黒人映画『ムーンライト』が作品賞を受賞する快挙を成し遂げました。その後、黒人差別を題材にしたホラー『ゲット・アウト』のような傑作が生みだされ、興行的に大成功した上に今年のアカデミー賞主要部門に軒並みノミネートを果たし、そして現在は、マーベル初の黒人ヒーロー映画『ブラックパンサー』が記録をことごとく塗り替える超特大ヒットを飛ばしています。ハリウッド最 大の祭典であるアカデミー賞授賞式は、ただ単に公開した作品を評価するという場ではなく、ここで発せられた政治的メッセージが、次の作品作りにおける映画人たちの姿勢に強い影響を与え、そしてそれを受け止める観客の意識をも変えていくということが実証されたのではないかと思います。

 

 今年は映画界の超大物ハーヴェイ・ワインスタイン告発に端を発したセクハラ撲滅運動に始まり、ハリウッドにおける男女間の賃金格差など女性の地位向上が話題になりました。授賞式では司会のジミー・キンメルが『シェイプ・オブ・ウォーター』について、「男たちがあまりにひどいので女性はついに魚と付き合い始めた」と紹介するなど、男女不平等をネタにしたジョークをふんだんに盛り込みました。ハイライトは何といっても主演女優賞を受賞した『スリー・ビルボード』のフランシス・マクドーマンドの受賞スピーチ。 ノミネートされた女性全員にその場で起立を促して、その人数の少なさを強調し、 その上で女性映画人の企画に対する支援を求め、会場は割れんばかりの拍手に包まれました。このエネルギーが、数年後のハリウッドにどのような変革をもたらすのか注目です。

 

 ハリウッドの映画作りは、様々なタブーを切り崩すチャレンジ精神が土台となっているということを、改めて感じた今年の授賞式でした。

 

 

(フォーラムシネマネットワーク番組編成 橋浦綾)

 

 

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