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2018.6.15
凝りまくり!日本への愛が溢れる贅沢な『犬ヶ島』ワールド
FORUM SELECTION
前作『グランド・ブダペスト・ホテル』の大ヒットが記憶に新しいウェス・アンダーソン監督の新作は、50〜60年代の黒澤・小津・鈴木清順監督らが白黒映画で描いた日本と、広重・北斎の浮世絵などにインスパイアされた、レトロでサイケで社会派なストップモーションアニメです。アンダーソン監督は「狂おしいほどに日本が好き」と公言するほど筋金入りの日本オタク。自身が好きな映画やアートを独特の感性でリミックスした「20年後の日本」は、本物ではないが偽物でもない、日本人の目から見てもエキゾチックな世界です。
ストーリーは、市長の政策によりゴミの島に追放された犬たちが、勇気ある12歳の少年と共に大人たちに立ち向かうという、同監督初のストップモーションアニメ『ファンタスティック Mr. Fox 』にも少し似た作りですが、今回は完全な監督オリジナルです。撮影期間合計日数445日、スタッフ総勢670人、作られたパペットは犬が500匹、人間が500人以上、240ものセットを製作し、100分の映画を作るために144,000枚の静止画が撮られたと聞いて、そのこだわり具合が分かるでしょうか?パペット、衣装、セット、音響含め、画面に映るものすべてが極限まで作り込まれていて、一度見ただけでは到底消化できないほどの膨大な情報量に圧倒されてしまいます。そして、声を演じる豪華俳優たちが、個性豊かな犬と人間たちに血を通わせているのですが、ウェス・アンダーソン作品ではお馴染みのビル・マーレイはじめ、スカーレット・ヨハンソン、フランシス・マクドーマンド、ヨーコ・オノ(!)、渡辺謙、夏木マリなどがどの役を演じているのかも見どころのひとつです。
今年は、東京を舞台にした『パシフィック・リム:アップライジング』やスピルバーグ監督の『レディ・プレイヤー1』も公開され、日本の映画ファンにとっては夢のようですね。日本への愛がぎゅうぎゅうに詰まった『犬ヶ島』ワールドに没入する幸せを噛みしめながら、二度三度とお楽しみください!
(フォーラムシネマネットワーク番組編成 橋浦綾)
(C)2018 Twentieth Century Fox Film Corporation
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