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2018.7.21
映画愛に溢れる世紀の傑作
『カメラを止めるな!』
FORUM SELECTION
この原稿を書いている7月11日現在、新宿K’s Cinemaでは公開以来19日連続で全回満席、そして明日以降も記録を更新し続けるだろうという異常な盛り上がりを見せている、『カメラを止めるな!』(以下『カメ止め』)がついにチネ・ラヴィータにやってきます。みなさんの中には「ゾンビ映画はちょっと…」という方もきっといらっしゃるでしょう。しかし、これは映画好きな人にこそ絶対に見逃してほしくない映画です!見れば必ず手放しで絶賛してしまうという、映画の神様が降臨したかのような奇跡のエンターテイメントなのです。
ツイッター上ではすでに鑑賞した人たちの賞賛ツイートの嵐が吹き荒れていて、その感染力の高さがうかがい知れます。中には「何を言ってもネタバレだから、なるべく事前情報を入れないで見てほしい!」という声も多いのですが、ちょっとした情報くらいで楽しめなくなるようなヤワな面白さではありませんので、すでに見ようと思っている方はこれ以上読まずに黙って見に来ていただくとして、本欄では未だ見るかどうか迷っている方の背中を押すべく、ほんの触りだけご紹介します。映画の序盤は怒涛の37分ワンカットのゾンビ映画、そして中盤でそのゾンビ映画を制作するに至った過程が描かれ、終盤では序盤のワンカット撮影の裏側が暴かれるという構造になっています。この脚本が実に見事で、カメラの裏側で起こるハプニングが伏線として次々に回収されていくあまりの快感に、思わず「映画ってすばらしい!」と叫びたくなるほど。三谷幸喜監督の『ラヂオの時間』や内田けんじ監督の『運命じゃない人』に通ずるものがあるのですが、『カメ止め』はもっと笑えてもっと泣けて、もっとハマります。(あえて言い切ります!)
実は『カメ止め』はENBUゼミナールという専門学校のワークショップ作品で、制作費はたったの300万円、監督は新人、出演俳優も無名です。にもかかわらず、『カメ止め』の口コミを聞いて新宿の入手困難なチケットをゲットした人が、満員の劇場でみんなで声を出して笑って泣いて、上映後には自然と拍手が沸き起こり、さらには毎回のように舞台挨拶に駆けつける監督・キャストの心のこもったファンサービスに感激してしまう、というある意味「劇場体験型」であることが感染拡大に一役買っているのかもしれません。同じスクリーンを大人数で共有することは、映画の喜びであり原点であるということを再確認させてくれるこの小さな映画を、あなたも応援したくなること必至ですよ!
(フォーラムシネマネットワーク番組編成 橋浦 綾)
(C)ENBUゼミナール
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