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2018.12.28
ゴールデングローブ賞ノミネート発表が驚きの結果に!
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先日ゴールデングローブ賞のノミネート作品が発表されましたが、大方の予想を裏切って最多6部門ノミネートを果たしたのは、ダークホースの『バイス』(4月)でした。いきなり賞レースの最前線に躍り出た本作は、ジョージ・W・ブッシュ政権の副大統領ディック・チェイニーの知られざる真実を暴く社会派エンターテイメント。米国でも一般公開は12月末なので本編を見ている人が圧倒的に少なく、不意を突かれた形です。監督・脚本は『マネー・ショート 華麗なる大逆転』のアダム・マッケイ、製作はブラッド・ピット。肉体改造に定評のあるクリスチャン・ベールが20キロの増量と剃髪で、もはや本人と判別不能なほどの変貌を遂げて大きな話題を呼んでいます。作品・監督・脚本・主演男優に加えて、チェイニーの妻を演じるエイミー・アダムスと、ブッシュ大統領を演じるサム・ロックウェルも助演でノミネート。監督が「トランプ大統領よりも悪だ」と語る米国史上最強の裏番長チェイニーの登場で、賞レースは波乱の様相を呈してきました。
続く5部門のノミネートは3作品です。『アリー/スター誕生』(公開中)は現在アカデミー賞の大本命。『女王陛下のお気に入り』(2月15日)は、オリヴィア・コールマン演じる18世紀初頭の孤独な英国女王アンの寵愛を巡って、野心むき出しのバトルを繰り広げる女官長(レイチェル・ワイズ)と新人の侍女(エマ・ストーン)を描き、見事3人揃っての女優賞ノミネートです。監督は『ロブスター』で知られるギリシャの鬼才、ヨルゴス・ランティモス。シュールで容赦ない独特の映像美は本作でも健在です。『グリーンブック』(3月1日)は公開時期が早いという不利な条件を乗り越えて、しっかりレースの先頭グループに位置しています。
『アリー/スター誕生』
監督:ブラッドリー・クーパー
(C)2018 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC
『女王陛下のお気に入り』
監督:ヨルゴス・ランティモス
(C)2018 Twentieth Century Fox
『グリーンブック』
監督:ピーター・ファレリー
(C)2018 UNIVERSAL STUDIOS AND STORYTELLER DISTRIBUTION CO., LLC. All Rights Reserved.
4部門ノミネートは2作品。ディズニーミュージカル『メリー・ポピンズ リターンズ』(2月1日)とスパイク・リー監督のカムバック作『ブラック・クランズマン』(3月22日)です。3部門は3作品。『ブラック・パンサー』はマーベル作品としては初めて作品賞にノミネートされ、これまで映画賞に無縁だったアメコミヒーロー映画の歴史が変わる記念すべき年になりそうです。『ビール・ストリートの恋人たち』(2月22日)は2年前に『ムーンライト』でアカデミー賞作品賞に輝いた、バリー・ジェンキンス監督の待望の新作。アルフォンソ・キュアロン監督の自伝的映画『ROMA /ローマ』は、政治的混乱に揺れる70年代メキシコシティのローマ地区を舞台に、ある家族に仕える家政婦の波乱に満ちた1年を描いたモノクロ映画。すでにネットフリックスで配信されているため現時点で日本での劇場公開の予定がなく、65ミリカメラで撮影されたというこだわりの映像だけに残念でなりません。全編スペイン語なので、外国語映画部門ではきっと、『万引き家族』の強力なライバルとなることでしょう。
※文中の公開日は全国初日です。
『メリー・ポピンズ リターンズ』
監督:ロブ・マーシャル
(C)2018 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved
『ブラック・クランズマン』
監督:スパイク・リー
(C)2018 FOCUS FEATURES LLC, ALL RIGHTS RESERVED.
『ビール・ストリートの恋人たち』
監督:バリー・ジェンキンス
(C)2018 ANNAPURNA PICTURES, LLC. All Rights Reserved.
(フォーラムシネマネットワーク番組編成 長澤 綾)
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