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2019.3.22
『ビリーブ 未来への大逆転』
実在のスーパーヒーロー誕生記
FORUM SELECTION
85歳の今もなお、現役の女性米国最高裁判事の一人として活躍しているルース・ベイダー・ギンズバーグは、米国では反権力のアイコンとしてリベラル派の尊敬を集めている有名人。本作は、差別に立ち向かいながら弁護士として史上初の「男女平等」裁判に取り組む、ルースの若き日をドラマチックに描いた社会派エンターテイメントです。
英国の実力派女優、フェリシティ・ジョーンズ演じるルースは、亡き母の教えを胸に猛烈な努力の末、夫が通う名門ハーバード・ロー・スクールに入学します。そこは定員500人のうち女性はたったの9人という超男性社会で、しかもルースはこの時すでに1児の母! 同級生たちはみな優秀でも日々の課題をこなすだけで必死というハードなカリキュラムの中で、ルースの成績は常にトップクラス、さらには夫が在学中にガンで療養生活を強いられると、代わりに夫の講義にまで出席して単位を取るというスーパーウーマンぶりを発揮します。ロー・スクールの講義と課題2人分+夫の看病+育児+家事という気が遠くなるようなマルチタスクに果敢に食らいつく彼女のガッツに、心から尊敬の念を抱かずにはいられません。
本作のもう一人の主役は、ルースの夫、マーティン。自身も弁護士として第一線で活躍しながら、ルースのキャリアを深い愛情で支え、家事と2人の子育てを平等に担う、まさに夢のような理想の夫です。昨年『君の名前で僕を呼んで』で人気が爆発した長身ハンサムなアーミー・ハマーが、またもや素敵な役を演じてくれました。
脚本を書いたのはルースの実の甥、ダニエル・スティエプルマンです。徹底的なリサーチとルースへのインタビューにより、事実に忠実でありながら、ルースとその家族を人間味豊かに描写しました。監督は、ルースと同じ女性としてハリウッドの男性社会を生き抜いてきたミミ・レダー。ルースに強く共感したというレダー監督は、この革新的な女性の挑戦を明るく、そして力強く描いています。
鑑賞後は、ルースが切り拓いた男女平等への道を次世代の私たちが未来へと引き継いでいこうと思える、そんな勇気が湧いてくる映画です。近日中に、ルースの波乱万丈の人生についての大ヒットドキュメンタリー映画『RBG 最強の85才』も公開します。ぜひ2本あわせてお楽しみください。
(フォーラムシネマネットワーク番組編成 長澤 綾)
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