IT企業の警備員として働く誠人は、父親が遺した多額の借金返済に追われていた。誠人は「機密データを持ち出せば100万円を払う」依頼を受けることにしたが、そのデータが超高精度のAI株価予想プログラムだと気づくと増額を要求する。これに激怒した依頼人に誠人の妹･由衣が誘拐され、データとの交換を迫られる。誠人は妹を助けるため、指定された場所へ向かうが、そこには依頼人の遺体が転がっていた。そこで、《誠人がデータを持ち出す前》に時間が巻き戻る。すると、誠人の知らないところで、さまざまな企みや罠、裏切りが繰り広げられていた。時間が巻き戻され、物語の視点が変わるごとに、誠人を取り巻く人物たちの思惑や本性が明らかになっていく…。果たして誠人は、この騙し合いの渦から抜け出せるのか？